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どこのUTMが良いの?ベンダ比較の指標「Magic Quadrant」
※本記事は2017年6月28日に投稿した記事を追記・修正したものです。
今回は、様々なIT企業の勢力を比較検討する上で参考となる「Magic Quadrant」という指標についてご紹介します。
市場に多くの選択肢が存在する現在、企業の製品・サービスを一つひとつ吟味して検討するのは非常に時間のかかることであり、多くの人的資源も必要になります。しかし、Gartner社の「Magic Quadrant」を指標とすれば、各企業が置かれている現状、市場の成熟度、将来性などを素早く判断することが可能です。
「Magic Quadrant」とは?
Magic Quadrant とは、米国に本社を置く業界最大規模のIT調査企業 Gartner社が発表する、ITの各分野の市場に対してリサーチした企業の勢力を比較する表です。
各市場において競合する企業が「リーダー」「チャレンジャー」「ビジョナリー」「ニッチ」の4つに分類され、市場のどのポジションに位置しているかを相対的に把握することができます。
リーダー
市場全体への影響力が高く、将来性も非常に高い。
チャレンジャー
ビジョンは市場に浸透していないが、業績は高い。
ビジョナリー
業績はまだ伴っていないが、完成度の高いビジョンを持っている。
ニッチ
市場のニッチなセグメントで成功しているが、まだ広い分野でのリーダーたりえない。
企業が新たな投資を検討する際には、市場に存在する様々な企業が提供する製品・サービスの中から、もっとも価値の高いものを選ぶ必要があります。
Magic Quadrant は、このような判断を一目でできるよう、一貫した評価基準を基盤とした視覚的な表現を実現しています。製品やサービスの価値を正確に見極めた上で、企業の持つビジョンの完全性と実行能力の高さを評価基準としているため、ユーザーである企業、販売会社、投資家から絶大な信頼を得ているのです。
2019年「Magic Quadrant for Network Firewalls」の結果
それでは、ネットワークファイアウォール部門における Magic Quadrantの結果を見てみましょう。
※2019年より「エンタープライズファイアウォール」部門と「統合脅威管理(UTM)」部門は、「ネットワークファイアウォール」部門に統合されました。
製品やサービス選定の際は、信頼と実績を重視し「リーダー」の中から選択される傾向があります。
2019年9月17日に発表された「Magic Quadrant for Network Firewalls」において、リーダー評価を得たのは以下の4社でした。
・Palo Alto Networks
・Fortinet
・Check Point Software Technologies
・Cisco
Check Point社はセキュリティのエキスパートとして長年に渡り業界をリードし続け、ファイアウォール部門でリーダーに位置づけられたのは今回で20回目となります。
Check Point社が評価された理由として、以下の項目が挙げられています。
・SandBlastやThreatCloudによる脅威防御とリアルタイムの脅威インテリジェンス機能
・Maestro等の高性能でスケーラブルなプラットフォーム
・重要インフラ向けに堅牢化されたアプライアンス
・CloudGuardによる広範囲にわたるクラウドプラットフォームのサポート
・オンプレミスおよびクラウド環境での高品質で信頼性の高いサービスの継続的な提供
市場動向や各社の強みなど、詳細につきましては、株式会社宝情報にお問い合わせください。
参考(外部サイト)
Celebrating 20 years of Recognition by Gartner as a Leader in Network Firewall MQ|Check Point Software Technologies
Gartner Magic Quadrant|Gartner