セキュリティ最新ニュース SECURITY NEWS

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

Security

Olympic Destroyerはロシアによるものだった?

画像:Talos

平昌冬季五輪組織委員会のコンピューター数百台をハッキングした事件はロシアのスパイによるものだとする報道がありました。報じたのは米紙ワシントン・ポストです。
アナリストの見解として、ハッカーの正体がロシアだったとすれば、その動機は国際オリンピック委員会(IOC)がロシアに講じたドーピング違反に対する措置への報復ではないかとも伝えています。

この事件は、平昌オリンピック開会式のサイバー攻撃のことを指します。「Olympic Destroyer」と名づけられたマルウェアにより、プレスセンターのIPTVが使えなくなる、入場チケットが印刷できなくなるなどのトラブルが発生しました。
(詳しくは以前の記事をどうぞ)

それぞれの思惑

平昌組織委員会は、攻撃後のインタビューで
「問題は解決し、昨日の朝には復旧した。」
「我々は、IOCと共に攻撃源については明らかにしないと決めた。」
というコメントを出しており、犯人探しと一定の距離を置いていました。

一方のロシア外務省は、攻撃発生当初に次のようにコメントしています。
「我々は、韓国の冬季オリンピックの情報リソースに対するハッキング攻撃に対して、『ロシアの指紋』というテーマの下で西洋メディアが偽の調査を計画していることを掴んでいる。」
「勿論、(ハッキング攻撃がロシアによるものであると示す)証拠が世界に提示されることは無いだろう。」
※括弧内は訳注

そしてオリンピック閉会式を控えた24日、ハッキングがロシアのスパイによるものであること、そして攻撃にあたって北朝鮮のインターネットプロバイダーを使用し、北朝鮮の攻撃であるかのように見せかけていたことが報じられました。
これらは、米情報当局者ら2名が匿名を条件にワシントン・ポストへ明らかにした情報です。
具体的な証拠は示されていません。

無事閉幕したオリンピック

言い逃れとも欧米のスピン・コントロールへの先制攻撃とも取れるロシアのコメント、閉会式直前というタイミングでの米紙報道など、今回の攻撃を巡って各国の情報戦が巻き起こりました。
何が事実なのかはさておき、平昌オリンピック閉会式がつつがなく終わった事実を見る限り、平昌組織委員会やIOCが犯人探しと距離を置くことにした判断は正解だったのかもしれません。

参考URL(外部サイト)

Russian spies hacked the Olympics and tried to make it look like North Korea did it, U.S. officials say | The Washington Post
ロシア、五輪でハッキングし北朝鮮の仕業と偽装か 米紙報道 | AFPBB News
Games organizers confirm cyber attack, won’t reveal source | Reuters

記事一覧に戻る