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Security
7月の最多検出マルウェアが発表
Check Point社が2018年7月のマルウェアランキングを発表しました。
1位:Coinhive
前月1位⇔(8ヶ月連続)
Coinhiveは、ウェブサイトに埋め込むことで動作するJavascriptです。多くの場合ユーザーの許可を得ずに動作し、仮想通貨の一つであるMoneroのマイニングを行います。Coinhiveが動作している間、ユーザーのデバイスはCPUやメモリを過度に消費し、動作が遅くなったりバッテリー残量が急激に減少したりするなどの影響を受けます。
2位:Cryptoloot
前月2位⇔(4ヶ月連続)
Coinhiveと同じクリプトマイナーであり、Coinhiveの競合でもあります。CoinhiveとCryptolootは共に「生まれた利益をサイト管理者とサービス運営者の間で分配する」という仕組みになっています。Coinhiveの手数料は30%であるのに対しCryptolootでは12%に抑えており、こうした点をCoinhiveに対する強みとしています。
3位:Dorkbot
前月3位⇔(2ヶ月連続)
IRCに基づいたワームで、リモートコードを実行するよう設計されています。感染端末に他のマルウェアを追加ダウンロードすることも可能です。これはバンキング型トロイの木馬で、機密情報の窃取とDoS攻撃の起動を第一の目的としています。
モバイルマルウェアにもバンキングトロジャンが
6月のランキング記事の中でバンキングトロジャンが上位にランクインしたことをご紹介しました。実は、モバイル向けのマルウェアにも同様の動きが見られます。
今月のモバイルマルウェアランキングで順位を上げて1位となった「Lokibot」は、Android向けのバンキングトロジャンです。情報窃取を行う他、端末をロックして身代金を要求するというランサムウェアとしての機能も持っています。
スマートフォンにも守るべき情報は大量に入っています。使えなくなると業務が立ち行かなくなるような可能性もあるでしょう。PCと同様、スマートフォンも保護しなければなりません。
UTMによって社内無線LANのセキュリティ保護を行う、モバイル脅威対策を導入するといった対策が有効です。